明治神宮外苑再開発 日弁連が工事の停止検討を求める声明

東京 明治神宮外苑の再開発について、日弁連=日本弁護士連合会は事業者が環境への影響についてまとめた評価書が「客観的、科学的ではない」などとして、都に対し、工事の停止を検討するよう求める声明を出しました。

明治神宮外苑の再開発をめぐっては、事業者が環境への影響についてまとめた評価書をもとに都は、環境アセスメントの手続きを終え、去年2月、事業を認可して工事が始まりました。

これについて、日弁連の小林元治会長は14日ホームページで声明を出しました。

この中では「ユネスコの国内の諮問機関がイチョウ並木に衰退が生じているものが確認されたにもかかわらず、評価書には言及がないと指摘している。評価書は客観的、科学的であるとは認められない」などと主張しています。

その上で、都に対し、事業者に評価書を再提出するよう要請するとともに、評価書が客観的かつ科学的であることが明らかになるまで、工事の停止を検討するよう求めています。

これについて小池知事は15日の会見で「声明の内容について承知していないが、都としては条例や答申に従って適切に手続きを進めてきた」と述べました。

再開発事業では神宮外苑の樹木を伐採、移植する計画があり、事業者は保全方法を見直してことしの年明け以降に伐採などを始める予定だと説明していましたが、まだ始まっていません。