石川「のと里山海道」金沢から輪島方面へ向かう全線で通行再開

石川県の「のと里山海道」は、15日、金沢市から輪島市方面へ向かう全線で通行が再開しました。被災地に車で移動しやすくなり、復旧や復興に向けた取り組みの加速が期待されます。

石川県にある自動車専用道路「のと里山海道」は、能登半島地震で道路が崩れるなど大きな被害を受け、穴水町の越の原ICと穴水ICの間の3.7キロの区間で上下線とも通行止めが続いていました。

この区間の緊急の復旧工事が完了して、15日から下り線が通れるようになり、越の原ICでは、規制が解除された午後1時ごろ、輪島市方面に向けて次々と車が走っていきました。

今回の通行再開により、「のと里山海道」と、終点の穴水ICから接続する「能越自動車道」を利用すれば、金沢市から輪島市に向かう下り線のすべての区間が通行できるようになりました。

一方、輪島市から金沢市方面の上り線は一部区間で通行止めが続いていて、国が復旧作業を進めています。

国土交通省金沢河川国道事務所の水野力斗計画課長は「輪島方面への一方通行ではあるが、被災地の復旧・復興の加速化に寄与することを期待したい。応急復旧のため、路面がでこぼこな部分もあるので、通行の際は気をつけながら走行してほしい」と話していました。