石川 輪島 校舎が被災などの小学校 消防署で合同の卒業式

石川県輪島市の小学校は、能登半島地震で校舎が被災したことなどから、15日、市内の消防署で合同の卒業式を行いました。

輪島市には9つの小学校がありますが、このうち6つの小学校は、地震で校舎が被災したほか、体育館が避難所になるなどして使えなくなり、県立輪島高校で授業を行ってきました。

合同の卒業式は輪島消防署で行われ、このうち河井小学校と鵠巣小学校、それに三井小学校の卒業式には60人の児童が出席しました。

式では各学校の校長から児童1人1人に卒業証書が手渡されました。

そのあと式辞では、鵠巣小学校の滝井篤子校長が「何気ない日常がどんなに尊く、ありがたいものかを知った。輪島で出会った多くの人と過ごした大切な時間を心に刻み、それぞれの地で優しくたくましく生きてください」と呼びかけました。

卒業生の男の子は「卒業式はできないと思っていたけれど、消防署でできてよかった。みんなで卒業できたのがうれしかった」と話していました。

卒業生の女の子は「みんなと力を合わせて中学校生活を迎えたい」と話していました。

輪島市では15日、9つの小学校のおよそ130人の児童が卒業を迎えたということです。