ロシア大統領選 極東地域で投票開始 時差に合わせ順次西へ

ロシア大統領選挙の投票が日本時間の15日から極東地域で始まり、投票は、時差に合わせて順次、西に向かって進みます。プーチン大統領としては、ウクライナ侵攻を含めたこれまでの路線への国民の信任を示すためにも圧倒的な得票で勝利したい考えと見られます。

ロシア大統領選挙には、プーチン大統領など合わせて4人が立候補していて、極東の中心都市ウラジオストクでは、日本時間の15日午前7時から投票が行われています。

投票所には、市民が次々に訪れ票を投じていて、兵士としてこのあとウクライナに向かうという男性は「プーチン大統領が勝利をもたらしてくれると思います。健康でいるかぎり、いつまでも大統領でいてもらいたいです」と話していました。

また、サハリン州の投票所でも、プーチン大統領に投票したという女性が「子どものことを思うと早く平和が訪れてほしいです。ウクライナでの状況を早く終結させ、国に安定をもたらしてもらいたいです」と話していました。

世論調査機関の予測ではプーチン大統領がほかの候補者を大きく引き離し、再選が確実視されています。

その一方で、軍事侵攻を批判する元下院議員などの立候補が認められなかったほか、反体制派指導者のナワリヌイ氏も先月、刑務所で死亡し、妻がプーチン大統領以外の候補に投票するよう呼びかけています。

プーチン大統領としては、ウクライナ侵攻を含めたこれまでの路線への国民の信任を示すためにも圧倒的な得票で勝利したい考えと見られます。

投票は、時差に合わせて順次、西に向かって進み、日本時間の18日午前3時に締め切られます。