春闘 NTTグループ 全社員の賃金 過去最高水準の平均7%余↑に

ことしの春闘でNTTグループは非正規雇用を含めたすべての社員の賃金を、過去最高の水準となる月額1万1000円、引き上げることで妥結しました。定期昇給などを含めると全体で平均7%余りの賃上げとなります。

14万人余りが加盟するNTTの労働組合は、ことしの春闘で、グループ主要5社の非正規雇用を含めたすべての社員を対象にベースアップ相当分として5%の賃上げを要求していました。

これについてNTTグループは14日、ベースアップ相当分として月額1万1000円、率にして2.1%引き上げることで組合側と妥結したと発表しました。

ベースアップは11年連続で妥結額は去年を7700円上回り過去最高の水準です。

さらに、定期昇給や人事制度の見直しによる増加分なども含めると全体で平均7.3%の賃上げになります。

一方、ことし春に入社する社員の初任給についても大卒の標準的なケースで住宅手当も含めて今より1万円程度多い、30万円以上の水準にすることを合わせて発表しました。

通信業界では
▽KDDIが、正社員と契約社員、およそ1万人を対象に、ベースアップ相当分と定期昇給などを合わせて平均6%の賃上げを決めているほか
▽ソフトバンクも、およそ2万人の正社員を対象にベースアップ相当分と定期昇給などを合わせて平均5.5%の賃上げを決めていて、
いずれも過去最高の水準での妥結となっています。