ローソンとワタミ 工場からトラックでの商品配送業務で連携へ

コンビニエンスストア大手の「ローソン」と飲食チェーンの「ワタミ」は、工場からトラックで商品を配送する業務で連携することになりました。物流の「2024年問題」への対応が課題となる中、業種の異なる企業が連携し、配送の効率化を目指す動きが広がっています。

発表によりますと両社は、ワタミが手がける食事宅配サービスの商品を埼玉県の工場から東京都内や埼玉県内の営業所に配送する際、ローソンの商品を配送するためのトラックを活用します。

対象は、土日祝日向けの商品で、1日当たり平均およそ3200食分を予定していて、来月6日以降、夜間から早朝の時間帯で行います。

ローソンは、去年12月から弁当などの配送を1日3回から2回に減らす対応を順次、導入していますが、これにより一部のトラックに生じる稼働しない時間帯を活用して、今回の配送を担うとしています。

一方、ワタミとしては配送の数が平日より大幅に少ない土日祝日の配送効率を高めるねらいがあるとしています。

コンビニ大手ではこのほか、「ファミリーマート」が、先月上旬から飲料大手「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」の配送網を活用し、コンビニの店舗に商品を届ける取り組みを神奈川県内の一部で始めています。

物流の「2024年問題」への対応が課題となる中、業界の垣根を越えた連携で配送の効率化を目指す動きが広がっています。