大分 “からあげの聖地”で「鶏供養」自慢のからあげを神前に

「からあげの聖地」とも呼ばれる大分県中津市で、専門店の人たちが食材のにわとりに感謝して自慢のからあげを神前に供える「鶏(とり)供養」が行われました。

「鶏供養」は中津市内のからあげ専門店でつくる「聖地中津からあげの会」が毎年行っていて、14日はおよそ20人が市内の神社に集まりました。

神前に設けられた祭壇にはそれぞれの店でつくられた合わせて7.5キロ分のからあげが供えられ、代表者が玉串をささげた後、全員で手を合わせて食材のにわとりに感謝しました。

会によりますと、中津市内にはからあげの専門店が40ほどあり、8年前には「中津からあげ」を地域団体商標に登録するなどブランド力の向上や地域おこしに取り組んでいます。

新型コロナが5類に移行した去年5月以降、市内の観光客は増加傾向となり、からあげの消費量も上向いているということですが、まだコロナ前ほどには回復していないということです。

「聖地中津からあげの会」の井上政彦 会長は「新型コロナは乗り越えたが物価高で厳しい状況が続いている。中津からあげは店ごとにいろいろな味があるので、多くの人に食べ歩きに来てほしい」と話しています。