青森 大間町の海の守り神「天妃様」像 初めて総本山の台湾へ

青森県大間町の神社にまつられている海の守り神「天妃様(てんぴさま)」の像が、信仰の総本山がある台湾に初めて里帰りすることになり、14日、台湾に向けて出発しました。

大間町の大間稲荷神社にまつられている「天妃様」は、台湾などで信仰されている海の守り神で、町では毎年7月の「海の日」に高さ60センチほどの「天妃様」の像とともに漁業者などが町を練り歩いて海の安全や大漁を祈願しています。

「天妃様」の像は、台湾にある信仰の総本山「北港朝天宮」から28年前に分霊されていて、大間町観光協会は、このつながりを通じて台湾から観光客を誘致しようと、3泊4日の日程で初めて里帰りさせることになりました。

里帰りは、函館を経由して飛行機で台湾に向かう行程で、14日の朝6時半ごろ、「天妃様」と現地に向かう町の観光協会の関係者など8人がフェリーターミナルに集まり、像を入れた袋を首から提げて慎重に運んでいました。

台湾を訪れる大間町観光協会の島康子副会長は「本格的な交流のスタートになると思うので頑張っていきたい」と話していました。

港には、15人ほどが見送りに訪れ「天妃様」とともにフェリーに乗り込んだ一行を大漁旗を振って送り出していました。