今月着任のロシア駐日大使が外務省訪問 岡野事務次官と会談

ロシアのノズドレフ駐日大使が今月着任してから初めて外務省を訪れ、これから正式に外交活動を始めることになります。

今月上旬に着任したロシアの駐日大使ニコライ・ノズドレフ氏は14日午後、外務省を訪れました。

外務省によりますと、ノズドレフ大使は、岡野事務次官に信任状の写しを提出したということで、これから正式に外交活動を始めることになります。

ロシアの駐日大使はおととし11月に前任のガルージン氏が離任して以来、1年以上不在となっていました。

外務省によりますと、ノズドレフ氏と岡野次官はおよそ20分間会談し、岡野次官からはウクライナ情勢や北方領土をめぐる日本の立場を説明したということです。

ノズドレフ氏は1994年にロシア外務省に入り、2018年からは本省で日本などを担当する第3アジア局長をつとめ、ことし1月、プーチン大統領によって駐日大使に任命されました。

去年8月にはロシアメディアのインタビューに対し、日本のウクライナ支援について「ロシアと日本の関係に長期的に直接影響を与える」と非難し、「非友好的な立場をとるのに加えロシアに戦略的な敗北をもたらすことを目標に掲げるような国とは当分、対話ができない」と述べています。