熊本市長が石川 珠洲を訪れ激励 “必ず復興できます”

8年前、震度7の揺れを2度観測した熊本地震で対応にあたった熊本市の大西一史市長が、能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市を訪れ「必ず復興できます」と激励しました。

熊本地震では2016年の4月14日と16日に震度7の揺れを観測し、災害関連死を含む270人余りが死亡し、19万棟以上の建物が全半壊するなどの被害が出ました。

14日は熊本市の大西市長が、その教訓を伝えようと珠洲市の泉谷満寿裕市長のもとを訪れました。

大西市長は全国市長会の防災担当の副会長も務め「熊本地震から8年となり、復興は進んでいる。状況は全く同じではないが、必ず復興はできる」と激励しました。

そして「子どもたちの生活が戻ると、大人の生活も戻りやすくなり、復興が進んでいく。断水が夏場まで続くと衛生環境も悪化すると思うので、それまでに子どもたちの生活を取り戻すことが重要だ」などとアドバイスし、熊本地震の復旧・復興にあたった職員の手記を手渡していました。

これに対して泉谷市長は「まだ学校の体育館には多くの避難者がいる。仮設住宅の建設など優先順位をつけながら学校の再開を急ぎたい」と答えていました。

訪問のあと、大西市長は「珠洲市は相当苦しい状況だと感じる。中長期的な支援が必要になってくるので、全国市長会に協力を呼びかけながら支援を続けたい」と述べました。