浜岡原発 想定される津波の高さ 最大25.2mに引き上げへ

静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で想定される最大の津波の高さについて、中部電力がこれまでより想定を引き上げ、防波壁の高さを3メートル余り上回る最大25.2メートルに達するという評価結果をまとめたことがわかりました。今後、原子力規制委員会に了承されれば、防波壁のかさ上げなどの追加の対策を講じることにしています。

浜岡原発は、現在、3号機と4号機の再稼働の前提となる原子力規制委員会による審査が行われていて、中部電力はおととし、最大の津波の高さを22.7メートルと想定し、規制委員会に示していました。

これについて、中部電力が、より厳しい条件で解析した結果、南海トラフの巨大地震による津波と、海底での地滑りによる津波が敷地の前面で重なり合った場合、津波の高さが最大で25.2メートルに達するという評価結果をまとめたことがわかりました。

浜岡原発に津波対策として設置されている防波壁の高さは22メートルで、今回の想定は、これより3メートル余り高くなっています。

中部電力は、新たな想定を今後開かれる規制委員会の審査会合で提示することにしていて、了承されれば、防波壁のかさ上げなどの追加の対策を講じることにしています。