「闇バイト」の投稿情報 約3か月間で約4400件 2割が削除されず

警察庁の委託先のホットラインセンターが去年12月末までのおよそ3か月間に受け付けたインターネット上の「闇バイト」に関する投稿の情報はおよそ4400件に上り、その8割はセンターの要請などによって削除された一方、残りの2割は削除に至っていないということで、警察庁はサイトを管理する事業者などへの協力の要請を続けることにしています。

警察庁の委託でインターネット上の違法・有害情報の通報を受け付けている「インターネット・ホットラインセンター」では去年9月以降、闇バイトについての投稿の情報も新たに受け付けていて、12月末までのおよそ3か月間に寄せられた闇バイトに関する情報は4411件に上りました。

このうち、1432件はセンターが要請を行う前に投稿が削除され、2136件はサイトを管理する事業者などへの要請によって投稿が削除されました。

全体のおよそ8割のケースで投稿が削除された一方、843件、およそ2割のケースでは事業者が要請に応じず、削除に至っていないということです。

闇バイトで集めた実行役を現場に向かわせ、現金などの資産をねらう犯罪は従来の特殊詐欺だけでなく、強盗にも広がり、手口の凶悪化が進んでいます。

警察庁はAIも活用するなどしてネット上の情報を早期に見つけ、犯罪の抑止を図るとともに、サイトを管理する事業者への協力の要請を続けることにしています。