ガーシー元参議院議員に執行猶予付き有罪判決 東京地裁

動画投稿サイトで芸能人などを繰り返し脅迫した罪などに問われたガーシー元参議院議員に対し、東京地方裁判所は「みずからを安全圏に置きながら、被害者たちにひぼう中傷の波を浴びせかける犯行は卑劣かつ悪質だ」として懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

元参議院議員のガーシー、本名東谷義和被告(52)はおととし、動画投稿サイトで俳優など4人を繰り返し脅迫し、このうち2人の告訴を取り下げさせようと、SNSの動画で「絶対許さん」などと脅したとして、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの罪に問われました。

これまでの裁判で元議員側は「脅迫は常習的ではない」などと一部、争っていました。

14日の判決で、東京地方裁判所の佐伯恒治 裁判長は「暴露系動画の配信を長期間にわたって継続し、多額の利益を上げていて、脅迫行為を繰り返している」と述べ、脅迫の常習性を認めました。

そして、「みずからを安全圏に置きながら、被害者たちにひぼう中傷の波を浴びせかける犯行は卑劣かつ悪質だ。被害者が築き上げたものを奪い、人生そのものを脅かした」と指摘しました。

その上で「遅まきながらも反省の弁を述べていて、今回に限り、社会内での立ち直りの機会を与えるのが相当だ」として懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。