ナワリヌイ氏側近襲撃 “ロシア実行の可能性” リトアニア当局

ロシアの刑務所で死亡した反体制派の指導者ナワリヌイ氏の側近だった男性がリトアニアで襲撃されたことについて、リトアニアの当局はロシアで大統領選挙が行われるのを前に、ロシア側がプーチン氏への反対運動を阻止するねらいで行った可能性があるという見方を示しました。

ロシアのプーチン政権の批判を続け、先月、刑務所で死亡した反体制派の指導者、ナワリヌイ氏を支援してきた団体は12日、SNSで、ナワリヌイ氏の側近だったレオニード・ボルコフ氏が何者かに襲撃されたと明らかにしました。

ボルコフ氏は13日、動画でメッセージを投稿し、「犯人は家の外で私をハンマーで殴った。15回足を殴られ、驚いたことに足は大丈夫だったが、腕を骨折した」と当時の状況を明らかにしました。

そのうえで、「最も重要なことはわれわれは行動し続け、降伏はしないということだ。反対運動を続けていくことが重要だ」と述べ、プーチン大統領への反対運動を続けていくと強調しました。

ロイター通信などによりますと、リトアニアの当局はボルコフ氏が襲撃されたことについて、「ロシアが組織し、実行した可能性が高い」とし、今月15日からロシア大統領選挙が行われるのを前に、プーチン氏への反対運動を阻止するねらいで行った可能性があるとしています。