石川県能登町の高校生 都内の中高一貫校で防災対策の意見交換

石川県能登町の高校生が交流のある都内の中高一貫校を訪れ、能登半島地震の経験を踏まえた防災対策の意見交換が行われました。

東京 調布市にある中高一貫校、ドルトン東京学園は、石川県能登町の能登高校と2年前から総合学習などで交流があり、能登半島地震をきっかけに義援金を送ったり、オンラインで交流会を開いたりしてきました。

13日は対面で防災対策についての意見交換会が行われ、ドルトン東京学園の中高生11人と能登高校の生徒7人、それに学校関係者の20人余りが参加しました。

交流会では、能登高校の生徒が地震で見えた課題を発表し、避難所に子どもの居場所がなく、生徒たちが新たに子どもの交流場所を開設したことで、自分たち自身も心が癒やされたとして「子どもに安心感を与える場所が必要だ」と話していました。

また、地震の揺れで本が落ちるだけでなく本棚ごと倒れてくるなど、想像を超える被害が起きたことから、「身近なところにどんな危険があるのかを知り、被害を減らす方法を考えておくことも大切だ」と話していました。

その後の座談会では、能登高校の学生が地震の影響でマンホールが飛び出した様子を撮影した写真を見せながら、被害の大きさを伝えていました。

ドルトン東京学園の中学3年生の生徒は「現地の様子や被害の大きさを知ることができました。自分も何ができるか考え、発信していきたいと思います」と話していました。