大阪・関西万博の“リング”20の企業や団体から閉幕後の活用案

大阪・関西万博で会場のシンボルとして建設が進むリング型の木造建築物「大屋根」の閉幕後の活用案について、博覧会協会は20の企業や団体から一部を移設したり、その場で残したりして活用する案が寄せられたことを明らかにしました。

大阪・関西万博のリング型の建物「大屋根」は、1周およそ2キロ、高さは12メートルから20メートル、完成すれば世界最大級となる木造建築物で、会場コンセプトの「多様でありながら、ひとつ」を表現するシンボルとして、344億円の予算を計上し建設されています。

博覧会協会が先月閉幕後のリングの活用案を公募したところ、自治体や学校法人、それに建設会社や木材加工メーカーなど20の団体や企業から活用案が寄せられたということです。

内容としては高速道路の料金所のゲートや、備蓄倉庫、仮設住宅といった建物の柱や骨組みとして活用する案のほか、家具やベンチ、建物の内装などに木材として再利用する案、会場跡地で全部もしくは一部を残して活用する案が寄せられたということです。

博覧会協会はことし6月までに活用の方向性を決める方針で理事会の後、記者会見した十倉会長は「会場の夢洲を閉幕後にどう使うかは、大阪府・市とも関係する。今は意見を集約しないが、いろんなアイデアをいただいたので詰めていきたい」と述べました。