台湾 次期副総統の蕭氏 “今週ワシントン訪問” 米紙報じる

台湾の次の副総統の蕭美琴氏が、今週、ワシントンを訪問しているとアメリカの有力紙が報じました。アメリカの当局者と会う可能性もあると伝えられていますが、中国を過度に刺激しないよう目立った言動は控えるとみられます。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは12日、関係者の話として「台湾の副総統に当選した蕭美琴氏が今週、ワシントンを訪問している」と報じました。

蕭氏は、去年11月に与党・民進党の副総統候補になる直前まで蔡英文政権の代表としてワシントンに駐在し、アメリカ政府の高官や超党派の議員と太いパイプを持っています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは「残してきた荷物の整理などの私的な訪問だが、アメリカの当局者と会う計画もある」と伝えています。

台湾のメディアも11日、「蕭氏が5月の副総統就任前に訪米する計画がある」と報じましたが、台湾当局は確認を避け、民進党の報道官が「私的なスケジュールだ」と述べるにとどめています。

「台湾は中国の一部だ」と主張する中国政府は、まもなく副総統に就任する蕭氏の訪問をアメリカが受け入れることに不満を示すのは確実で、蕭氏は中国を過度に刺激しないよう目立った言動は控えるとみられます。