ゼレンスキー大統領 軍の弾薬不足に危機感 軍事支援の継続訴え

ウクライナのゼレンスキー大統領は、フランス有力紙へのインタビューに答え、戦況について楽観的になれない理由は、ロシア軍が大量の弾薬をすぐに調達できるかもしれないからだと述べて、ウクライナ軍の弾薬不足に危機感を示すとともに軍事支援の継続を訴えました。

ウクライナ情勢をめぐって、ロシアメディアは12日、ロシア西部のオリョール州にある燃料貯蔵施設への無人機での攻撃で火災が発生し、近隣の住民が避難したなどと伝えています。

一方、ウクライナ東部の前線ではロシア軍の激しい攻撃で、こう着状態となっています。

こうした中、フランスの有力紙ルモンドは11日、ウクライナのゼレンスキー大統領のインタビューを掲載しました。

この中で、ゼレンスキー大統領は、「私が楽観的になれない理由は、ロシア軍があす、1週間後、1か月後には100万発の弾薬を調達できるかもしれないからだ」と述べ、ウクライナ軍の弾薬不足に危機感を示しました。

先月、フランスのマクロン大統領が、ウクライナへの欧米側の地上部隊派遣の可能性について「排除すべきではない」などと発言したことについて、ゼレンスキー大統領は「われわれが持ちこたえるかぎり、フランス軍は国内にとどまることができる」と述べ、攻勢に転じるための軍事支援を継続するよう訴えました。