立民 「女性宮家」の創設 “緊急的な課題” 論点整理を了承

立憲民主党は、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設について「とりわけ緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」などとする論点整理を了承しました。

安定的な皇位継承のあり方をめぐり、立憲民主党は12日の常任幹事会で、野田元総理大臣をトップとする検討委員会がまとめた論点整理を了承しました。

この中では、「女性宮家」の創設について「女性皇族が婚姻により皇室を離れることは十分想定され、とりわけ緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」と指摘し、女性皇族の配偶者や子どもに皇族の身分を付与する案についても検討が必要だとしています。

また、旧皇族の男系男子を養子に迎える案については、憲法が「法の下の平等」を定めていることから「憲法上の規定と整合性を持つかどうかを含めて検討すべき」としています。

このほか、党内の議論の中で「歴史や伝統を大切にする視点を明記すべきだ」などといった意見が出されたことを踏まえ、「天皇や皇室は古来から紡がれてきた固有の存在であり、議論にあたり、長い歴史と伝統を尊重することが求められる」という文言を加えました。

岡田幹事長は記者会見で「結論をはっきり出していないところもあるが、衆参両院で議論するにあたっての党の考え方をまとめた」と述べました。