東日本 太平洋側中心に風や雨強まる 13日にかけ暴風高波に警戒

前線を伴った低気圧の影響で、東日本の太平洋側では夜になって激しい雨が降ったほか風も強い状態が続いています。雨雲は抜けつつありますが13日にかけて関東甲信や東北の太平洋側では非常に強い風が吹き、海上は関東甲信を中心に大しけとなる見込みで、気象庁は暴風や高波に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら日本の南岸を東北東に進んでいる影響で東日本の太平洋側を中心に風の強い状態が続いています。

伊豆諸島の八丈島空港では午後4時すぎに33.4メートル、横浜市では午後6時半ごろに21.2メートルの最大瞬間風速を観測しました。

関東甲信と東北の太平洋側では13日朝にかけて海上を中心に非常に強い風が吹く見込みで12日の最大風速は関東甲信で26メートル、東北で23メートル、最大瞬間風速は関東甲信で40メートル、東北で35メートルと予想されています。

また、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、関東や東北の太平洋側で大気の状態が非常に不安定になっていて、午後7時までの1時間には千葉県が南房総市に設置した雨量計で38ミリの激しい雨を観測しました。

活発な雨雲はしだいに抜けつつありますが、13日にかけて西日本と東日本の上空に寒気が流れ込むため大気の不安定な状態が続く見込みです。

海上はうねりを伴って波が高く、関東や伊豆諸島では13日昼過ぎにかけて大しけとなる見込みで、気象庁は暴風や高波に警戒するとともに、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも十分注意するよう呼びかけています。

急に冷たい風が強く吹いたり雷の音が聞こえたりするなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。

東京 お台場 地面をたたきつけるような雨 午後4時半ごろ

東京 お台場では午後4時半ごろ雨が地面にたたきつけるように降っていて、道路上には水がたまり、飛沫しぶきをあげながら走る車も見られました。

また、南寄りの風も強く吹きつけていました。

観光で訪れた人の姿も見られ、スーツケースを引きながら足早に歩いていました。

沖縄県から観光に訪れた21歳の男性は「きょうは動物園に行く予定でしたが、屋内でのショッピングに変更しました。旅行初日なので残念ですが、雨も強いので早めにホテルに戻ります」と話していました。

また、山梨県から訪れた19歳の女性は「急きょ傘を買いました。雨靴を履いてこなかったので足がぬれて寒いです」と話していました。

千葉 幕張新都心地区 傘をさして足早な人の姿 午後5時ごろ

千葉市美浜区の幕張新都心地区では午後5時ごろ雨が強く降っていました。

事業所などが入っているビルから傘をさして足早に駅に向かう人の姿が見られました。

また、水だまりが出来た道路を車が水しぶきを上げながら走っていました。