円相場は値下がり 日銀総裁の発言きっかけに

12日の東京外国為替市場は、日銀の植田総裁の発言をきっかけに日銀が今の大規模な金融緩和策を早期に修正するとの思惑がやや後退したという受け止めが出て、円相場は値下がりしました。

午後5時時点の円相場は11日と比べて60銭円安ドル高の、1ドル=147円33~35銭でした。

一方、ユーロに対しては11日と比べて53銭円安ユーロ高の、1ユーロ=161円7~11銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0932~33ドルでした。

市場関係者は「日銀の植田総裁が参議院の財政金融委員会で『個人消費は食料品・日用品などに弱めの動きがうかがわれる』などと発言した。これを受けて市場では、今月の金融政策決定会合で日銀が今の大規模な金融緩和策を修正するとの思惑がやや後退したと受け止められ、円安が進んだ。ただ、日本時間の今夜、アメリカの先月の消費者物価指数が発表されるのを控え、その後は狭い範囲での値動きになった」と話しています。