東日本・東北の太平洋側 暴風高波に警戒 土砂災害など十分注意
前線を伴った低気圧の影響で、西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定になっていて、近畿や東海では激しい雨が降っています。雨の範囲は次第に東へ広がり、東日本と東北の太平洋側では13日にかけて非常に強い風が吹くほか東日本の太平洋側を中心に波の高い状態が続く見込みで、気象庁は暴風や高波に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら日本の南岸を東へ進み、暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定になっています。
この時間は近畿から東海にかけて雨が強まっていて、午前11時までの1時間には
▽和歌山県古座川町の西川で33ミリ
▽三重県が熊野市に設置した雨量計で30ミリの激しい雨を観測しました。
このあと雨の範囲は東へ広がり、13日にかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。
13日の昼までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽東海で100ミリ
▽関東甲信で80ミリと予想されています。
また、東日本と東北の太平洋側ではこれから13日にかけて非常に強い風が吹く見込みで、12日の最大風速は▽関東で25メートル▽東北で23メートル、最大瞬間風速はいずれも35メートルと予想されています。
海上はうねりを伴って波が高く、関東や伊豆諸島では13日にかけて大しけとなる見込みです。
気象庁は暴風や高波に警戒するとともに、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも十分注意するよう呼びかけています。
周囲が急に暗くなるなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。