参院政倫審 出席者や日程 きょう与野党で調整の見通し

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、参議院では議員の弁明と質疑を行う政治倫理審査会の今週後半の開催が検討されていて、12日は具体的な日程など、与野党の調整が行われる見通しです。

今回の問題で議員の弁明と質疑を行う参議院の政治倫理審査会は、立憲民主党など野党4党が出席を求める32人に、その意向があるかの確認を進めていて、12日の午前中に終えることにしています。

これまでのところ、自民党安倍派の世耕 前参議院幹事長と西田昌司議員が出席して、報道関係者にも公開する意向を明らかにしています。

自民党幹部によりますと、2人のほかにも安倍派の幹部を務めた議員が出席を検討しているということです。

一方、野党側は「問題の実態解明には、キックバックを受けた議員全員が説明責任を果たすべきだ」として、あくまで32人全員の出席と公開を求めていく姿勢を崩していません。

審査会は今週後半の開催が検討されていて、12日、自民党と立憲民主党の審査会の幹事が協議するなど、出席者や日程、それに公開のあり方について、調整が行われる見通しです。

維新 音喜多政調会長「32人全員が出席し公開求める」

日本維新の会の音喜多政務調査会長は記者団に対し「衆議院の政治倫理審査会を見ていると、1回開催すれば一段落だという空気が流れてしまっている。参議院でも『まずやることが大事だ』として少人数で開催してしまうと、幕引きしようとする人たちが出てくるかもしれない。野党が申し立てをした32人全員が出席し、公開で行うことを求める」と述べました。

国民 玉木代表「思う存分 話してもらいたい」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「オープンの場で野党側が申し立てた全員が出席して、思う存分、話してもらいたい。矛盾点や食い違いが出て、真相解明につながるきっかけとなる発言が必ずあるはずだ」と述べました。

また、衆議院の審査会について「下村元政務調査会長は出席してもいいとSNSで発信しているが、なぜかまだ開催されておらずおかしな話だ。少なくとも出席の意向を示している人は、全員に話してもらうべきだ」と述べました。

自民 梶山幹事長代行「本人からの申し出や希望の中で調整」

自民党の梶山幹事長代行は記者会見で「政治倫理審査会の仕組みは、あくまでも本人からの申し出や希望によって、出席してもらうことになっている。その中で調整していくことになる」と述べました。