JR東日本の「オフピーク定期券」 割引率拡大へ 購入者伸び悩み

朝のラッシュ時間帯を避けて鉄道で通勤する人の定期代を割り引くJR東日本の「オフピーク定期券」は、購入者が伸び悩んでいて、会社では、割引率を拡大することになりました。

「オフピーク定期券」は、JR東日本が去年3月に発売を始めたもので、駅ごとに定められた朝のラッシュ時間帯を避けて通勤する人は定期代が割安になります。

発売開始からまもなく1年となりますが、対象となるエリアでこの定期券を購入したのは20万人ほどで目標の半分程度にとどまっています。

また、購入者は、そもそもラッシュ時間帯以外に乗車していた人がほとんどで、混雑緩和の効果が期待していたほど見られていないということです。

このため、会社ではことし10月から、通常の定期券と比べた割引率を現在の10%から15%に拡大することになりました。

切り替えが進まない理由には、周知不足に加え、通勤の定期代は企業側が負担することが多く利用者がメリットを感じにくいこともあるということで、企業へのPRも進めることにしています。