福島第一原発事故13年 東電本社前で抗議集会 原発の撤廃求める

福島第一原子力発電所の事故から13年となった11日、都内にある東京電力の本社前では市民グループらが国内すべての原発の撤廃を求める抗議集会を行いました。

集会にはおよそ300人が参加し、「フクシマを忘れない」とか「原発いらない」などと書かれたのぼり旗やプラカードなどを掲げながら、シュプレヒコールをあげ、国内の原発をすべて撤廃するよう訴えました。

また、ことしは、事実上運転を禁止する命令が解除された新潟県にある柏崎刈羽原発が再稼働することへの反対や、1月の能登半島地震で被害のあった石川県の北陸電力志賀原発の例を挙げ、原発の危険性を訴える主張が目立ちました。

福島県から家族で関東に避難してきている50代の女性は「13年も避難生活するとは思っていなかった。まだこの国には原発事故のリスクがあるのがつらい」と話していました。

富山県から参加した60代の男性は「能登半島地震の際、志賀原発で放射性物質が漏れるような事故が起きていたら避難できなかったと思う。原発再稼働を進める電力会社にそれを伝えたくて参加した」と話していました。