円相場 1ドル=146円台後半に 日米金融政策への思惑でドル売り

週明けの11日の東京外国為替市場は、日米の金融政策への思惑から円を買ってドルを売る動きが強まり、1ドル=146円台後半まで円高が進みました。

アメリカでは、今月8日に発表された雇用統計で失業率が悪化したことを受けて、インフレの要因となってきた人手不足の緩和が意識され、FRB=連邦準備制度理事会が年内に利下げを行うという観測が強まっています。

一方、日本では日銀が近く、マイナス金利の解除など大規模な金融緩和策の転換に踏み切るのではないかという見方が出ていて、11日の東京市場では日米の金利差の縮小が意識され、円高ドル安が進みました。

午後5時時点の円相場は先週末と比べて、1円14銭、円高ドル安の1ドル=146円73銭から75銭でした。

一方、ユーロに対しては先週末と比べて1円13銭、円高ユーロ安の1ユーロ=160円54銭から58銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0941から43ドルでした。

市場関係者は「日銀の金融政策決定会合を来週に控えて、投資家の関心は、あさって集中回答日を迎える春闘でどの程度の賃上げ率が確認されるかや、今週発表されるアメリカの物価に関する統計の結果などに集まっている」と話しています。

午後5時時点の円相場

▼1ドル=146円73銭~75銭
 先週末比 1円14銭 円高ドル安

▼1ユーロ=160円54銭~58銭
 先週末比 1円13銭 円高ユーロ安