自民 青年局 若手議員らの懇親会について陳謝“再発防止徹底”

去年、和歌山市で開かれた自民党の若手議員らの懇親会に複数の女性ダンサーが招かれていたことを受けて、党の青年局は「極めて不適切な余興が実施された」と陳謝したうえで、再発防止を徹底するなどとしたコメントを出しました。

去年11月に和歌山市で開かれた自民党の「青年局近畿ブロック会議」の懇親会に露出の多い衣装を着た女性ダンサーが招かれていたことなどが分かり、先週、会合に出席していた藤原崇青年局長と中曽根康隆青年局長代理が辞任しました。

これを受けて、自民党青年局はコメントを出し「極めて不適切な内容の余興が実施されたことは誠に遺憾であり、深くおわびする」と陳謝しました。

また、藤原氏と中曽根氏は事前に内容を全く知らされておらず、終了後に注意したとしながらも「結果として余興の実施を許したのは国民の信頼を損ねるものだった」としています。

さらに、和歌山県連から、懇親会の費用に党本部からの助成金は使われていないと報告を受けたことを明らかにしました。

そして「このような事態の発生を猛省し、再発防止を徹底する」としています。

自民 梶山幹事長代行「全国の党員が緊張感を」

去年、和歌山市で開かれた自民党の若手議員らの懇親会に複数の女性ダンサーが招かれていたことをめぐり、梶山幹事長代行は、地方組織も含めて党全体が緊張感を持って活動する必要があると指摘しました。

去年11月に和歌山市で開かれた自民党の「青年局近畿ブロック会議」の懇親会に、露出の多い衣装を着た女性ダンサーが招かれていたことなどが分かり、会合に出席していた党の青年局長と青年局長代理が辞任しました。

これについて梶山幹事長代行は記者会見で「地方組織となるそれぞれの支部も含め全国の党員が緊張感を持たなければならない」と指摘しました。

そのうえで「世の中の感覚をしっかり受け止め、どういうことがふさわしくないのかも含め政治家としてのきょうじを示さなければならない」と述べました。

自見万博相「会の趣旨にそぐわず 極めて不適切で軽率」

自見万博担当大臣は閣議のあとの記者会見で「会の趣旨にそぐわない、極めて不適切で軽率な内容の余興が企画・実施され、国民の不信を招くことになり、大変残念だ。ダイバーシティーや多様性というものでは全くない」と述べました。

そのうえで「政府が目指す多様性が尊重される社会は、すべての人がみずからの意思に基づき個性と能力を十分に発揮できる、公正で多様性に富んだ活力ある持続可能な社会だ。その実現に向け、力を尽くすことが重要で、自民党青年局の新しい体制のもとで取り組みが進むよう期待したい」と述べました。

加藤女性活躍相「多様性尊重の社会と文脈も次元も異なる」

加藤女性活躍担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「会の趣旨にそぐわない極めて不適切な余興が実施され、国民の不信を招いたことは誠に遺憾だ。政府が目指す多様性が尊重される社会とは文脈も次元も異なるものだ」と述べました。

そのうえで「仮に女性の参画がしっかり確保されていたらあのような演出にならなかっただろうと考えると、自民党の組織のダイバーシティーやインクルージョンが十分に進んでいないという問題が根底にある」と指摘しました。

そして「すべての人がみずからの意思に基づき、個性と能力を十分に発揮できる、公正で多様性に富んだ活力ある持続可能な社会の実現に向けて引き続き尽力していきたい」と述べました。

高市経済安保相「尊厳傷つける出席者がいたら不適切で残念」

高市経済安全保障担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「どのような演出がされたのかは分からないが、もしもダンスをしていた女性に対してその尊厳を傷つけるような行為をした出席者がいたとしたら不適切で残念だ」と述べました。

立民 安住国対委員長「参院予算委で首相に説明してもらいたい」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、党の代議士会で「和歌山での会合について、自民党滋賀県連が参加費を支出していたという報道もある。梶山幹事長代行は『公費は出ていない』と言っているが、違うのではないか。参議院予算委員会で岸田総理大臣に説明してもらいたい」と述べました。

共産 小池書記局長「あきれてものが言えない 許されないこと」

共産党の小池書記局長は記者会見で「青年局は自民党の未来を担う人たちのはずだが、あきれてものが言えない。自民党の屋台骨が本当に揺らいできているのではないか。国民が物価高や生活苦にあえいでいる中で、やめようという人が1人も出てこなかったのは信じられず、許されないことだ」と述べました。