東海道新幹線の警備員 寝ていた乗客触り諭旨解雇

東海道新幹線の車内警備にあたっていた男性の警備員が、座席で寝ていた乗客の体を触ったとして、諭旨解雇の処分になりました。警備員は「女性へのわいせつ目的で20回ぐらい繰り返した」と話しているということです。

これはJR東海と、東海道新幹線の車内警備を委託されている東京の警備会社「全日警」が名古屋市内で会見を開いて明らかにしました。

それによりますと、先月下旬に東海道新幹線を利用した乗客から駅の係員に対し、「乗務員に体を触られたような気がする」という申し出がありました。

両社が調べたところ、この列車の車内警備にあたっていた25歳の男性警備員が座席で寝ていた乗客の体を触ったことが分かったということです。

男性警備員は調査に対して「去年の夏ごろから女性へのわいせつ目的で20回ぐらい繰り返した」と話しているということで、全日警は今月7日付けで諭旨解雇の処分としました。

「全日警」はオフィスビルや空港、イベントなどの警備を手がけていて、東海道新幹線では現在、列車1本につき1人以上の警備員が乗務することになっているということです。

JR東海新幹線鉄道事業本部の近藤啓介課長代理は記者会見で、「お客様の安全を守るべき警備員が車内でこのような事象を発生させたことを重く受け止め深くおわび申し上げます。指導および管理を徹底してまいります」と陳謝しました。