【動画】14:46に宮城 石巻 高台の日和山公園で黙とう

津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市では、沿岸部が見渡せる高台の公園に地元の人などが訪れ、地震が発生した午後2時46分にあわせて祈りをささげました。

石巻市では東日本大震災で「関連死」を含めて宮城県内で最も多い3500人以上が亡くなり、現在も400人以上が行方不明となっています。

震災発生の当日、多くの市民が津波から逃れるために避難した高台の日和山公園には、多くの人が訪れました。

公園からは津波で大きな被害を受けた沿岸部を見渡すことができ、訪れた人たちは設置された献花台に花を手向けて手を合わせていました。

地震が発生した午後2時46分には追悼のサイレンが1分間鳴り響き、訪れた人たちは海に向かって目を閉じて祈りをささげていました。

市内の28歳の男性は「この日だけは亡くなった方々にお祈りしようと思ってここに来ました。あの日のことだけは忘れないようにと思っていますし、今後のもしもの時にどう行動するかなど、考えることがいろいろあります」と話していました。

宮城県大崎市に住む32歳の女性は「もう大きな地震が起きてほしくないし、これ以上大切な人の命が失われないでほしいと願って手を合わせました。家族や友達と会えるときに会えて、その場に一緒にいられることが幸せなんだなと感じています」と話していました。

東京から来た53歳の男性は「津波で被害に遭われた方々、亡くなられた方々にこの場からお祈りできればと思い来ました。この下の門脇地区に親戚がいるのですが、津波で家を流され今も家族バラバラで暮らしているのでこれからもなんとか応援できればと思います」と話していました。