一緒に避難したペットにトリミング施すボランティア 石川 珠洲

能登半島地震で被災した人と一緒に避難しているペットにトリミングを施すボランティア活動が、石川県珠洲市で行われました。

これは飼い主と避難しているペットの手入れを支援しようと、東京を拠点に移動式トリミングサロンなどを展開する会社とNPO「ピースウインズ・ジャパン」が行いました。

珠洲市内の飯田公民館に置いたワゴン車で、専門技術をもつ「トリマー」が事前に予約のあった犬と猫にトリミングを施しました。

半壊した自宅の倉庫で7歳のミニチュアダックスと避難生活を送っているという30代の女性は、通っていたペットサロンが被災したため、犬の手入れはおよそ5か月ぶりです。

トリマーは大小のバリカンで長く伸びた毛を刈ったあと、シャンプーをして、持ってきたお湯で汚れを丁寧に洗い流していました。

トリミングを見守っていた飼い主の女性は「久しぶりにトリミングしてもらうので、かわいくなると思います」と話していました。

また、珠洲市内の自宅で避難生活を送っているという女性は6歳の猫を連れてきて、トリマーが「大丈夫だよ」などと声をかけながらブラッシングしていました。

主催した会社の鈴見純孝社長は「飼い主にとってペットがお風呂に入れなかったりカットできなかったりするのはつらいことなので、すっきりして喜んでもらえたら」と話していました。

会社では被災地での要望などに応じて、今後もこうしたサロンを開設したいとしています。