プロボクシング 井岡一翔 大麻成分検出を受け戒告処分 JBC

プロボクシングで4階級制覇を果たした井岡一翔選手がおととしの試合で受けたドーピング検査で、禁止物質の大麻の成分が検出された問題を受けてJBC=日本ボクシングコミッションは「大麻を使用しているという疑念を生じさせた」として戒告の処分としました。

井岡選手をめぐってはおととしの大みそかに行われたスーパーフライ級の2団体王座統一戦で実施されたドーピング検査で禁止物質の大麻の成分が検出されていました。

井岡選手は「何一つ後ろめたい気持ちはないし、応援してもらっている人を裏切っていることはない」と潔白を主張していましたが、JBCは10日、井岡選手を戒告の処分にすると発表しました。

処分の理由についてJBCは「日本において所持が禁止されている大麻の成分を摂取する行為などをした疑いを完全に払拭(ふっしょく)できず、ボクシング界を代表するボクサーが、違法に大麻を使用しているという疑念を生じさせた」と説明しています。

一方、WADA=世界アンチドーピング機構の基準を超えるものではないとしてJBCはルールに違反しないと判断していて、井岡選手はその後も世界タイトルマッチに臨んでいます。