佐々木朗希 OP戦に先発 3回投げ5奪三振無失点 「焦らず調整」

プロ野球、ロッテの佐々木朗希投手がソフトバンクとのオープン戦に先発し、3回を投げ、ヒット4本を打たれながら5つの三振を奪い、無失点のピッチングを見せ、開幕に向け「焦らず調整したい」と話しました。

佐々木投手は10日、本拠地のZOZOマリンスタジアムで行われたソフトバンクとオープン戦に先発し、ことし3回目の実戦登板に臨みました。

佐々木投手は1回、1番に入ったソフトバンクの柳田悠岐選手に初球の156キロのストレートを捉えられてツーベースヒットを打たれ、このあと、4番の山川穂高選手にフォアボールを与えるなど、2アウト一塁三塁のピンチを迎えました。

しかし、巨人から移籍した5番のウォーカー選手をフォークボールで空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けました。

2回もヒット2本を浴びたほか、コントロールが定まらずにワイルドピッチやフォアボールなどで2アウト満塁のピンチを迎えましたが、2番の今宮健太選手に対し、ここもフォークボールで三振を奪って得点を与えず、3回もデットボールを与えるなどランナーを出しましたが、無失点に抑えました。

佐々木投手は3回57球を投げ、ヒット4本を打たれ、フォアボール2つ、デットボール1つとコントロールに課題を残した一方、5つの三振を奪うなど要所を締めて無失点の内容で、ストレートの最速は157キロでした。

佐々木投手は「球速もコントロールも、もっと早いカウントで思い切りいけたらいいと思う」と課題を口にしました。

また、1週間前の登板でもコントロールに苦しんだことを受け、「ヒットもフォアボールもあったが、前より全体的にはまとまったのでよかった。シーズン入ってトータルでみたときにいい数字がでたらいいので、焦らず振り返りながら調整したい」と話しました。

東日本大震災から13年「ぼくにできることは野球を頑張ること」

一方、佐々木投手は岩手県陸前高田市出身で9歳のときに東日本大震災で被災し、父親と祖父母を津波で亡くしていて、3月11日で震災から13年となることについて、「ぼくにできることは野球を頑張ることだと思うので、そこに集中して頑張りたい」と話していました。