韓国総選挙まで1か月 与党支持率 議席過半数の最大野党上回る

4月に行われる韓国の総選挙まで3月10日で1か月となります。ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の中間評価と位置づけられる中、最近の世論調査では、与党の支持率が議席の過半数を占める最大野党を上回っています。

4月10日に投票が行われる4年に一度の韓国の総選挙は、発足からまもなく2年になるユン・ソンニョル政権にとっての中間評価と位置づけられています。

保守系与党の「国民の力」は、ユン大統領と同じ検察出身で、次の大統領候補ともされるハン・ドンフン(韓東勲)氏をトップに据え、安定的な政権運営に向けて過半数を確保したい考えです。

これに対して、議席の過半数を占める革新系の最大野党「共に民主党」は、「政権審判の選挙だ」と訴えて攻勢を強めていますが、イ・ジェミョン(李在明)代表に近い人物ばかりが公認候補に選ばれているなどとして、党内の不協和音が指摘されています。

世論調査機関の韓国ギャラップが8日に発表した最新の調査結果によりますと、政党支持率で「国民の力」が37%だったのに対して、「共に民主党」が31%で、与党が最大野党を上回っています。

一方、今回の選挙では両党を離党した政治家たちが相次いで新党を立ち上げていて、情勢全体にどれだけ影響するかにも関心が集まっています。