北海道 石狩市で犬ぞりの大会 雪原を駆ける姿に歓声

人が乗ったそりを犬が引いてタイムを競う、犬ぞりの大会が、10日に北海道石狩市で開かれ、犬が懸命に雪原を駆け抜ける迫力ある姿に観客からは大きな歓声があがりました。

これは地域の活性化につなげようと、日本犬ぞり連盟や地元の観光協会がことしから始めた大会で、石狩市厚田区の公園に設けられた特設会場には道内各地から37チーム、40頭ほどの犬が集まりました。

大会は1周500メートルのコースを舞台に、▽1頭でそりを引く種目や、▽2頭で引く種目などが行われ、参加チームはスタートの合図にあわせて勢いよく犬を走らせました。

そして、犬が真っ白な雪の上をそりを引いて懸命に駆け抜けると、観客たちはスマートフォンを手に動画を撮ったり、犬の名前を呼んで応援したりしながら、迫力のあるレースを楽しんでいました。

犬がゴールすると飼い主たちは犬をなでたり抱き締めたりして、健闘をたたえていました。

サモエドという名前の犬と参加した40代の男性は「きょうの調子はバッチリでした。よく頑張ってくれたので、ご褒美にスープをあげようと思います」と話していました。

日本犬ぞり連盟の林里紅会長は「犬ぞりはスピードや迫力、そして犬の喜んでいる姿が魅力の競技で、皆さんに楽しんでいただけると思います」と話していました。