石川県知事「地に足のついたまちづくりを」 NHK日曜討論

石川県の馳知事はNHKの「日曜討論」で、能登半島地震からの復旧・復興に向けて被災者や自治体の意見を聞き取っているとしたうえで、「コミュニケーションをとりながら、荒唐無稽ではない、地に足のついたまちづくりを進めていく姿勢を大事にしたい」と述べました。

このなかで、馳知事は能登半島地震の発生から2か月余りがたった被災地について、「家屋の解体・撤去が進まず、見た感じでは、元日の発生直後のままという印象だ。早く解体・撤去とインフラの復旧を進めたい。住まいを大事にし、なりわいを復活させ、被災者の健康を守ることを同時に行う必要があり、自治体と協力しながら、地元の活動を再開させていく」と述べました。

また、馳知事は復旧・復興に向けて被災者や自治体の意見を聞き取っているとしたうえで、「東日本大震災の事例を参考にしている。コミュニケーションをとりながら、荒唐無稽ではない、地に足のついたまちづくりを進めていく姿勢を大事にしたい。なぜそこに人が住み、歴史が育まれてきたのか、文化を大事にすることが必要だ」と述べました。

そして、「ボランティアにどんどん来てもらえるようになるなど、春を迎えていろいろな動きが見えてくる。ぜひ、これまで以上に皆さんの支援をいただきたい。住民たちが必ずふるさとで、また、祭りができるよう、生活ができるようにしたい」と述べました。

古賀内閣府副大臣「人的支援含め スピード感持ってやりたい」

また、被災地で対応にあたってきている古賀内閣府副大臣は「避難所の多くの方から、ふるさとに戻りたいとの声をいただく。高齢化率が高い地域の中で医療・介護施設も再開させていく。人的支援も含め、トータルでスピード感を持ってやっていきたい」と述べました。