文科相 輪島塗の復興に向け 文化庁にプロジェクトチーム設置へ

盛山文部科学大臣は石川県輪島市を訪れ、輪島塗の復興に向けて文化庁に新たに支援策を検討するプロジェクトチームを立ち上げ、来週にも金沢市内で初会合を開く考えを明らかにしました。

盛山文部科学大臣は9日に輪島市を訪れ、能登半島地震で大きな被害を受けた輪島塗の職人を育成する「県立輪島漆芸技術研修所」や、特色ある木造建築が建ち並ぶ町並みが国の保存地区に選ばれている黒島地区などを視察し、状況を確認しました。

視察のあと、盛山大臣は記者団に対し「被害の実態や、それに負けることなく復旧や復興に献身的に取り組む皆さんの姿を見て、改めて被災地の皆さんが一日も早くもとの生活を取り戻せるよう、どう支援ができるか決意を新たにした」と述べました。

そのうえで、輪島塗の復興に向けて、文化庁に新たにプロジェクトチームを立ち上げ、来週にも金沢市内で初会合を開く考えを明らかにしました。

プロジェクトチームでは、石川県や輪島市、そして経済産業省など、関係省庁とも連携し「県立輪島漆芸技術研修所」の早期再開や、輪島塗の原料となる漆などの調達ルートの構築など、具体的な支援策を検討する方針です。