ブラインドサッカー日本選手権「free bird mejirodai」優勝

日本がパリパラリンピックでのメダル獲得を目指す、ブラインドサッカーの日本選手権が行われ、「free bird mejirodai」が2大会ぶり2回目の優勝を果たしました。

ブラインドサッカーは1チーム5人ずつでプレーし、ゴールキーパー以外の視覚障害のある選手たちがアイマスクを付けて金属が入ったボールの音やガイドの掛け声などを頼りにゴールを目指します。

世界ランキング3位の日本は、2大会連続のパラリンピック出場を決めていて、パリ大会で初めてのメダル獲得を目標に掲げています。

9日はブラインドサッカーの日本一を決める日本選手権の決勝が東京・町田市で行われ、連覇を目指す「パペレシアル品川」と2大会ぶり2回目の優勝を目指す「free bird mejirodai」が対戦しました。

試合は、前半「free bird mejirodai」が日本代表、鳥居健人選手の巧みなドリブルからの左足のシュートで先制しましたが、後半開始直後に「パペレシアル品川」が森田翼選手のゴールで追いつきました。

それでも「free bird mejirodai」は、日本代表の園部優月選手のゴールで再びリードし、さらに1点を加えて3対1で勝利して2大会ぶり2回目の優勝を果たしました。

日本代表のキャプテン、川村怜選手が所属するパペレシアル品川は再三相手ゴールに迫りましたが、その後はゴールを奪えず、連覇はなりませんでした。

この大会で6ゴールを挙げて得点王に輝いた「free bird mejirodai」の鳥居選手は「攻撃も守備もチーム全員でしっかり臨み、優勝できたことがうれしい。早く点を取りたいと思っていたが、チャンスがめぐってきてシュートを決められてよかった。パリパラリンピックに向けてさらに成長していきたい」と話しました。

「パペレシアル品川」の川村選手は「負けてしまい非常に悔しい。自分がもっと得点に絡まなければいけなかった。ここから本格的に代表シーズンが始まる。パリ大会に向けてメンバーと競争してチームを底上げし、メダル獲得を目指したい」と話していました。