スズキ 平均10%以上賃上げ 大卒社員の初任給14%余引き上げへ

ことしの春闘で自動車メーカーの「スズキ」は人事制度改革にともなって組合の要求を上回る水準となる平均10%以上の賃上げを実施すると回答しました。また、来月に入社する大卒社員の初任給を14%余り引き上げるとしています。

ことしの春闘でスズキの労働組合はベースアップ相当分と定期昇給をあわせて、組合員1人あたりの平均で月額2万1000円の賃上げを要求していました。

スズキによりますと、8日の労使交渉では人事制度改革の一環として、組合の要求を上回る水準となる平均10%以上の賃上げを実施すると回答したということです。

また、ボーナスにあたる一時金も組合が求めていた月給6.2か月分に満額回答しました。

また、スズキは8日、来月に入社する新卒の初任給を引き上げると発表し、大学院卒は12.8%引き上げて27万3000円、大卒は14.1%引き上げて25万1000円、高卒は12%引き上げて20万1000円になるとしています。

スズキの鈴木俊宏社長は「従業員のモチベーションを高め、グループが稼ぐ力をのばし、グループ全体が成長できるよう人的資本投資を促進していく」とコメントしています。