千葉 小湊鐵道の運転士 アルコール検査で不正繰り返す

千葉県内を走る小湊鐵道の運転士が、法令で実施が義務づけられているアルコールの検査を受けず、代わりに受けさせるなどの不正を繰り返していたことがわかり、国土交通省関東運輸局は再発防止などの改善を指示しました。

関東運輸局や小湊鐵道によりますと、不正を行っていたのは50代の男性運転士です。

去年12月、「アルコール検査で不正が行われている」と社員から上司に報告があり、調査を行ったところ、この運転士が少なくとも数年前から、車掌に代わりに検査を受けさせたり、検査を拒否したりしていたことがわかったということです。

アルコール検査は運転前に実施して結果を記録することが法令で義務づけられているため、検査を拒否した際には運行に支障が出るとして、駅の責任者が代わりに検査を受けて結果を記録していたということです。

関東運輸局は、ことし1月に小湊鐵道から報告を受けて監査を行い、8日、この結果をもとに、検査の実施状況を検証して原因を究明することや、安全管理体制の強化などを求める改善指示を出しました。その上で、1か月以内に改善策を報告するよう求めています。

小湊鐵道はことし1月に運転士を懲戒解雇にしているということで、「ご心配とご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。改善に取り組み、再発防止に努めます」としています。