中東から帰国の5人 はしか感染確認 注意を呼びかけ 厚労相

先月、中東から帰国した5人がはしかに感染しているのが相次いで確認され、武見厚生労働大臣は今後、国内で感染が広がる可能性があるとして、注意を呼びかけました。

はしかはヨーロッパや東南アジアなどで流行していて、国内では先月下旬、UAE=アラブ首長国連邦から関西空港に到着した旅客機に乗っていた、大阪府、愛知県、岐阜県に住む男女合わせて5人の感染が7日までに確認されました。

武見厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、「特にヨーロッパでは前年度の30倍以上に報告数が増加し、重症例や死亡例も確認されている。海外への渡航が再び活発化していることから、国内で今後、感染が広がる可能性がある」と述べました。

そのうえで、はしかは空気感染で広がり、感染力が極めて強いことから、▽必要な人は予防接種を検討すること、▽自治体から発信される患者の発生情報などに注意すること、▽はしかを疑う症状がある場合は公共交通機関の利用を控え、医療機関に電話で相談して指示に従うことなどを呼びかけました。