関西空港に向かう米旅客機 離陸直後に車輪落下で緊急着陸

アメリカ西部サンフランシスコの空港で、離陸した直後の旅客機から車輪が落下し、空港内にとめられていた車などを破損する事故がありました。旅客機は急きょ、ロサンゼルスの空港に着陸し、乗客と乗員にけがはありませんでした。

アメリカのユナイテッド航空や複数のメディアによりますと、現地時間の7日午前11時半すぎ、サンフランシスコ国際空港から関西空港に向けて離陸した直後のユナイテッド航空35便の機体から車輪の1つが落下しました。

離陸当時の旅客機を捉えた映像からは、離陸から5秒ほどたったところで、機体の進行方向左側のタイヤが落下するのがわかります。

これによって、空港内にある従業員用の駐車場に止まっていた複数の車両などが破損したということです。

また、旅客機はロサンゼルスの空港に行き先を変更して緊急着陸しましたが、乗客と乗員249人にけがはありませんでした。

乗客はロサンゼルスの空港から、代わりの機体で現地時間の夜に大阪に向かうということです。

ユナイテッド航空によりますと、機体はボーイング777型機で、機体の中央部の左右にそれぞれ6本のタイヤがついていて、タイヤが不足した状態でも安全に着陸できるように設計されているということです。

アメリカのFAA=連邦航空局は今回の事故について調査を行うとしています。