1月の経常収支 12か月連続黒字 エネルギー価格下落が主要因

日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示すことし1月の経常収支は、エネルギーの輸入価格の下落を背景に、12か月連続の黒字となりました。

財務省が8日、発表した国際収支統計によりますと、ことし1月の日本の経常収支は4382億円の黒字となりました。

黒字は12か月連続で、前の年の同じ月より2兆4518億円改善しました。

石炭やLNG=液化天然ガスの輸入価格が下落したことが主な要因です。

「貿易収支」は1兆4427億円の赤字ですが、赤字額は前の年の同じ月より1兆7000億円余り減少し、半分以下となりました。

日本企業が海外の子会社から受け取った配当や債券の利子などの収支を示す「第一次所得収支」は2兆8516億円の黒字で、比較可能な1985年以降、1月としては過去最大となりました。

このほか、「旅行収支」は日本を訪れる外国人旅行者の増加で4159億円の黒字となり、比較可能な1996年以降で1か月当たりとして最も大きくなりました。