NYダウ 2日連続の値上がり 金の先物価格は史上最高値を更新

7日のニューヨークの金融市場では、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の議会上院での発言を受けて、年内に利下げが行われるとの見方を背景にダウ平均株価が値上がりしたほか、金の先物価格が史上最高値を更新しました。

7日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて130ドル30セント高い3万8791ドル35セントと、2日連続の値上がりとなりました。

FRBのパウエル議長がアメリカ議会上院で、「物価上昇率が持続的に2%になると確信できるまで遠くない」などと発言したことを受けて、年内に利下げが行われることへの期待から買い注文が増えました。

また、AIの需要拡大への期待から、生成AI向けの半導体を手がける半導体大手エヌビディアの株価が4.4%の大幅な上昇となり、ハイテク関連銘柄の多いナスダックの株価指数は一時、取り引き時間中の史上最高値を更新し、終値は1.5%上昇しました。

主要な500社の株価で算出する「S&P500」の株価指数も史上最高値を更新しました。

また、ニューヨーク商品取引所では利下げの影響を受けにくいとされる金を買う動きが強まり、取り引きの指標となる金の先物価格が一時、1オンス=2170ドルを超え、2日連続で史上最高値を更新しました。