中国 1月と2月の輸出額 去年同時期比で7%余増 輸入額も増加

中国のことし1月と先月を合わせた2か月分の輸出額は、アメリカや東南アジア向けが増えたことなどから、去年の同じ時期と比べて7%余り増加しました。輸入額も増加していて、景気の先行きに不透明感が広がる中、貿易の増加が持続するのか注目されます。

中国の税関当局が7日発表したことし1月と先月を合わせた貿易統計によりますと、輸出額はドル換算で去年の同じ時期と比べて7.1%増加しました。

主要な貿易相手であるアメリカや東南アジア向け、それにロシア向けなどが増えたためで、品目別では、家電製品や、EV=電気自動車をはじめとする自動車などが増えました。

また、輸入額は、鉄鉱石や原油などが増えたことから、去年の同じ時期と比べて3.5%の増加となりました。

去年の1月と2月は、新型コロナの影響が残っていたため、輸出入ともマイナスとなっていて、その反動が出たことも増加の要因となりました。

中国では、不動産市場の低迷の長期化や厳しい雇用情勢などを背景に、景気の先行きに不透明感が広がっていて、景気回復に向け、貿易の増加が持続するのか注目されます。