熊本県知事選が告示 新人4人が立候補 17日間の選挙戦に

任期満了に伴う熊本県知事選挙が、7日、告示され、これまでに、自民党と公明党が推薦する元熊本県副知事や、野党4党の地方組織が自主的に支援する元熊本市長など、新人4人が立候補し、17日間の選挙戦に入りました。

熊本県知事選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属の新人の4人です。

▽元高校教員の宮川一彦氏(58)
▽元熊本市長の幸山政史氏(58)
▽建設会社社長の毛利秀徳氏(46)
▽自民党と公明党が推薦する元熊本県副知事の木村敬氏(49)

今回の熊本県知事選挙は、4期務めた現職の蒲島郁夫知事が退任するため、16年ぶりに新人どうしの争いになります。

自民党と公明党が元熊本県副知事の木村氏を推薦しているのに対し、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の各地方組織が元熊本市長の幸山氏を自主的に支援しています。

選挙戦では、▽台湾の半導体大手TSMCの進出に伴う人材確保やインフラ整備への取り組み、▽熊本地震や豪雨災害からの復旧・復興のあり方、それに▽教育・子育てへの支援策などをめぐって論戦が交わされる見通しです。

投票は今月24日に行われ、即日開票されます。

各候補の第一声

宮川氏は「人口減少、超少子高齢化という流れが止まらない。熊本県から、この流れを止めていきたい」と訴えました。

幸山氏は「TSMC自体を決して否定するつもりはありませんが、そこだけに浮かれてしまっては、やはり見えなくなってしまう世界がたくさんあります。そこでは困っている人たち、あえいでいる人たち、小さな声だけれども、そういう人たちの声を拾い上げていくのが私の目指す政治です」と訴えました。

毛利氏は「これだけの方が亡くなってもワクチン問題を誰もとりあげません。だったら自分で声をあげて言うしかないんです」と訴えました。

木村氏は「蒲島県政のよき流れをしっかり受け継ぎ、十分やりきれなかったことは副知事としてつかえてきた私が責任を持ってやります。TSMCのプラスの効果を全県にひろげ、マイナスを最小化させます。私でなければできない福祉政策も積極的にやっていきます。皆さんとともに未来の扉を開きましょう」と訴えました。