FRB「大半の地区で経済活動増加」米経済の堅調さ示された形に

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は6日、最新の経済報告を公表し、大半の地区で経済活動が小幅ながら増加したとしていて、アメリカ経済の堅調さが改めて示された形になりました。

FRBは6日、全米12の地区連銀が各地域の企業への聞き取りなどをもとにまとめた最新の経済報告を公表しました。

それによりますと、経済活動については、8つの地区が小幅もしくは緩やかに増加したと回答し、3つの地区が変化なし、1地区がわずかに鈍化したと答えました。

大半の地区で経済活動が増加したとしていて、アメリカ経済の堅調さが改めて示された形になりました。

また労働市場では、ほぼすべての地区で労働者が確保しやすくなり、従業員が職場に定着するようになるなどインフレの要因となってきた人手不足が一段と改善されているという見方が示されました。

市場では失業率の大幅な上昇など景気後退を招くことなくインフレを抑えこむ、いわゆるソフトランディングが実現できるという観測が高まっています。

ただ、FRBのパウエル議長は低下傾向にあった物価が再び上昇に転じるケースがあったことから経済指標を慎重に見極めながら政策運営を続ける方針を示しています。