参院政倫審の開催を8日決定へ 自民派閥政治資金問題で与野党

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、与野党は関係議員が弁明を行う参議院政治倫理審査会の開催を8日、正式に決めることになりました。来週にも審査会を開く方向で調整していて、公開のあり方などの協議を本格化させる方針です。

今回の問題を受けて、参議院では先に立憲民主党など野党4党が、自民党の議員31人と在宅起訴されて自民党を離党した議員の合わせて32人の出席を求め、政治倫理審査会を開催するよう申し立てています。

これを受けて、審査会は6日幹事懇談会を開き、審査会の開催を8日、正式に決めることになりました。

また、開催を決めたあと、32人全員に出席の意向があるか確認することも申し合わせました。

審査会をめぐっては、安倍派の世耕 前参議院幹事長が開催されれば出席する意向を明らかにしています。

与野党は審査会を来週にも開催する方向で調整していて、公開のあり方などの協議を本格化させる方針です。

与党側の筆頭幹事を務める自民党の佐藤正久参議院議員は国会内で記者団に対し、「自民党としては31人の議員が出席するよう申し立てをされているので、非常に重く受け止めている。申し立てをされた議員が審査会で弁明するかどうかは、それぞれの議員の判断になる」と述べました。

野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織参議院議員は記者団に対し、「政治的責任を明らかにする審査会で説明責任を果たしてもらわなければならない。ともに参議院で活動してきた多くの議員にこのようなことをせざるをえないのは、じくじたる思いだ」と述べました。