韓国軍 ソウルでテロ対策訓練を公開 公共放送KBS襲撃を想定

韓国軍はソウルの市街地にある重要施設が襲撃されたという想定のテロ対策訓練を公開しました。アメリカ軍との合同軍事演習に合わせた訓練で、首都の防衛に万全を期す姿勢を強調しています。

6日に公開されたのはソウルにある公共放送KBSで韓国陸軍が行ったテロ対策訓練です。

訓練は武装したテロリストに襲撃されたという想定で行われ、特殊部隊の隊員が玄関のほか、ヘリコプターで屋上からも放送局の中に突入し、テロリストを制圧する手順を確認しました。

また、爆発が起きたという想定で爆発物の処理や、けが人の搬送を行う訓練も行われました。

訓練に合わせて周辺の道路は交通が一時規制されて、兵士や軍用車両が配置され、付近はものものしい雰囲気となりました。

ソウル市内では5日も、大リーグの開幕シリーズを再来週に控えたドーム球場で、テロリストを制圧する訓練が行われました。

これらの訓練は現在行われている米韓合同軍事演習に合わせて実施されたもので、韓国軍は「国民の安全と直結する国家重要施設へのテロに対応するため、体制の確立に最善を尽くす」として、首都の防衛に万全を期す姿勢を強調しています。