東日本大震災 身元わからず火葬された27人の慰霊式 宮城 石巻

13年前に発生した東日本大震災で亡くなり、身元がわからないまま火葬された27人の慰霊式が宮城県石巻市で行われました。

石巻市では2011年3月11日に発生した東日本大震災によって、行方が分からなくなっている人が今も414人います。

市内にある「石巻第二霊園」の納骨堂には、震災の発生後に石巻市で亡くなっているのが見つかり、身元を特定されずに火葬された27人の遺骨が安置されています。

6日は納骨堂に石巻市や隣接する女川町の僧侶のほか、自治体の職員などが集まって、震災発生の翌年から毎年続く慰霊式が行われました。

僧侶が全員で経を唱えたあと、位はいの前で焼香をあげ、手を合わせていました。

石巻市では遺骨の身元が特定されて遺族に引き渡されたケースは2021年以降ないということです。

石巻仏教会の櫻井法昭 会長は「身元不明の方が成仏されるようにと拝みました。一日も早く身元が分かり、家族のもとに帰ってほしいです。なかなか身元の判別は難しいと思いますが、今後もわれわれができるだけ供養したいと思っています」と話していました。