フーシ派 “米軍の駆逐艦にミサイルや無人機で攻撃”

イエメンの反政府勢力フーシ派は5日、アメリカ軍の駆逐艦に対してミサイルや無人機で攻撃を行ったと発表しました。アメリカ軍などは紅海に展開し、フーシ派の拠点を攻撃しているものの、船舶への攻撃が続いていて、世界的な物流への影響が長期化しています。

イエメンの反政府勢力、フーシ派は去年11月以降、イスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を掲げ、紅海周辺で民間の船舶への攻撃を繰り返していて、今月には攻撃を受けた貨物船が沈没したほか、フーシ派の拠点を攻撃しているアメリカ軍やイギリス軍の艦船にも攻撃をしかけています。

こうした中、フーシ派の報道官は5日、SNSに、「紅海でアメリカ軍の駆逐艦2隻に対してミサイルと無人機による攻撃を行った」と投稿しました。

一方、アメリカ中央軍も5日、紅海に展開しているミサイル駆逐艦「カーニー」に対して対艦弾道ミサイル1発と無人機3機が発射され、すべて迎撃したなどと発表し、フーシ派による攻撃があったことを明らかにしました。

アメリカ軍の艦船などには被害はなく、攻撃はすべてフーシ派の支配地域から行われたということです。

アジアとヨーロッパを結ぶ紅海周辺でフーシ派による船舶への攻撃が続く中、今後も多くの船舶がう回を余儀なくされることが予想され、世界的な物流への影響の長期化が懸念されます。